Past, Now and Then クリスタル シンギング ボウルの歴史・現在・未来

現在のクリスタル シンギング ボウルの誕生

現在のクリスタルシンギングボウルは、いつ、どのように生まれたのでしょうか。

私たちが奏でているボウルの原型が誕生したのは約30~40年前のこと。
コンピュター業界のシリコンチップ製造で用いられた器によって生み出される音が、欧米で注目されたのがはじまりです。

ハイテクの結晶でありながらリラクゼーションやセラピー、瞑想の分野で重用されたその器は、その後「楽器」としても急速に進化を遂げ、 現在ではドイツ・フランス・アメリカ・カナダ・日本など世界各地で製造されています。

クリスタルの神話

クリスタルは神話の時代までさかのぼり、その存在感を示しています。

古代文明アトランティス大陸の時代、クリスタルは神殿で神官達が用いる神聖な道具でした。クリスタルの音は「心と体の調和、自然や宇宙との調和、そして精神性を高めるため」に使われていたと伝説は語ります。また、数々の預言者により、クリスタルの音色が響き渡るとき、新しい時代の幕開けの予言といわれていました。

※アトランティス大陸とは、現代よりも進んだ文明をもった大陸が古代に存在し、その後海深く沈んだと語られている大陸です。

東洋と西洋の文化融合

面白い点は、クリスタル シンギング ボウルという楽器そのものは「西洋」で誕生したものですが、今日にいたるまでの発展の中に、「東洋」- 異文化の人々と文化 -が大きく関わっていることです。

あなたはシンギングボウルという器型の楽器をご存知ですか?
クリスタル シンギング ボウルとアジアのシンギングボウルに、類似性を見出す人は少なくないでしょう。

インドに起源を持ち、チベットを通してアジア各地へと広がっていった東洋のシンギングボウルは、主にPersonal well being、つまり個人的な幸せのためや、神との関係性のために奏でられるものでした。長い間、この楽器はモンク(修行僧)といった特別な人が使うものか、もしくは個人的な使用にとどまっていたため「神秘の楽器」として存在していたのです。

もちろんクリスタル シンギング ボウルそのものは西洋で生まれたものですが、その進化において、この東洋のシンギングボウルの存在と数千年の歴史から、少なからぬ影響を受けているといえます。

その関わりは上から下へといった直線的なものではなく、相互に混ざり、複雑に絡み合いながら進化していくダイナミズムです。

クリスタル シンギング ボウルの発展と文化のダイナミズム

RAURAも東洋のシンギングボウルの音色の美しさに感銘を受け、世界を旅しながらクリスタル シンギング ボウルの研究を行うきっかけとなりました。

さらなる音の可能性を求めてアメリカにも渡り、現地の楽器メーカーと共同体制で新しい演奏やレコーディング手法を開発。シンギングボウルの影響が、クリスタル シンギング ボウルの世界を拡げていった例のひとつです。

このように、1つの楽器をとっても、文化の成り立ちが1つの国でおさまることなく、時に異文化の中で、より強く見出され発展することがあるのです。

Crystal Resonance Instituteの大きな役割は、ただクリスタル シンギング ボウルを普及させるだけではなく、今この瞬間も生まれ続け、留まることなく進化を続けていくクリスタル シンギング ボウル文化のダイナミズムを担っていくことでもあります。

高まり続ける注目と関心

現在、クリスタル シンギング ボウルに関心を示すのはアーティストだけにとどまりません。

たとえば多彩な分野の第一人者やセレブリティがプライベートで愛用する楽器として、急速に知名度が高まっています。また、東西の国際企業のイベントでの演奏、コラボレーションのプロジェクト、文化事業への招致など、世界的な存在感の盛り上がりが伺えます。

いくつかのイベントの様子は、こちらでもご紹介しています

さらにクリスタル シンギング ボウルの音色がもたらす効果、リラクゼーションや自律神経のバランスに関する研究、音に含まれる高周波の無意識への影響など、医療からのアプローチも注目が高い分野です。

今後は今以上に、日常的にクリスタル シンギング ボウルに親しみ、瞑想や内観に取り入れたり音を楽しむ人たちが増えていくと予想されます。

そんなトレンドの中で、Crystal Resonance Instituteではクリスタル シンギング ボウルの演奏指導や指導者育成と同時に、初心者向けコースの開催や新しい分野とのコラボレーションも積極的に行い、クリスタル シンギング ボウル文化の裾野拡大に取り組みます。